南魚沼市大桑原に『おこめのケーキqute(クテ)』が令和5年10月27日にOPEN。
運営するのは南魚沼を代表する米農家『こまがた農園』の駒形宏伸さんと奥様の美穂さん。
米農家がなぜケーキ屋さん??
気になることが多すぎるので、開店前にお時間をいただきじっくりお話を伺いました。
それにしてもお揃いのエプロンが眩しすぎます。
10時30分からOPENということで、10時に伺ったのですがすでにお店の前には長蛇の列が!
取材陣だけ店内に入れてもらい取材がスタート。
自家製無添加米粉をつかったシフォンケーキ
メイン商品はカットされたシフォンケーキ。
季節などによってさまざまなテイストのものがいくつか用意されます。
このシフォンケーキの材料が、こまがた農園のお米でつくった米粉なんですね。
「超絶サスティナブル農業」を目指している、こまがた農園では本来であれば廃棄する米ぬかをさまざまな有機物と混ぜて発酵させることで自家製の肥料を作っています。
また農薬や化学肥料を一切使わないなど、さまざまな取り組みにより有機JASの認証米に。
そんなお米のなかでも中米をベースに精米時に出る割れ米や、色がよくなくて取り除いたお米をまぜて製粉して米粉にしました。
本来なら廃棄するはずのお米をロスのないように加工し、その米粉を100%使用してできたのが、quteのシフォンケーキとなります。
ちなみにお米と米粉も店内で購入可能。
米粉はからあげを揚げる際に片栗粉の代わりとして使ったり、お菓子作りの際に薄力粉として使ってみてください。
サクサク感とモチモチ感が変わります!
はちみつも自家製!
こちらのはちみつはスイカの受粉のために取り組んだ養蜂の副産物。
quteでお菓子作りに使うのはもちろん、糖度が低い蜜は発酵させて肥料として田んぼや畑に散布することで使い切ります。
とにかく無駄を出さない、超絶サスティナブル農業の賜物だと思うと、よりありがたくいただけますね。
この日はショーケースにシフォンケーキが6種類……
と、こちらのキャラメルナッツとおこめのチーズケーキと
シフォンケーキの切れ端を使ったカップケーキが並んでいました。
一番人気のケーキをいただく
人気の商品を聞くと、第2位はこちらの「生クリーム&いちご」で、栄えある第1位は……
こちら「紅茶&キャラメルバナナ」ケーキ。
無添加の生クリームを挟むのは紅茶のシフォンケーキと、そこに添えられた、ポークビッツみたいな物体はなんでしょう……
おっと! これはキャラメルソースが入ったスポイトなんですね。
早速キャラメルソースをかけてみると完全体に。
なんとも神々しい姿に変身しました!
こちらも「ナパージュ」と呼ばれる、クリームやソースにツヤを出す凝固剤などは不使用ということで完全無添加なこだわり。
いつまでも眺めていたい気持ちを抑え、早速いただいてみました。
食べる前にまず驚くのは、手にとったときのその柔らかさ。
どこからどうみてもフワフワしているのはわかるのですが、触ってみると想像以上に柔らかくてしっとりしています。
シフォンケーキに使っている紅茶は希少な国産のベルガモット。
紅茶の香ばしい香りと、キャラメルソースの適度な苦味が極上のハーモニーを奏でます。
素朴な生クリームのさっぱりとした甘味とバナナの濃厚な甘味のコントラストが完璧!
食感にアクセントをプラスしてくれるナッツがまたいい仕事をしています。
すべてはそれぞれの素材のいいところを引き出し、受け止めるシフォンケーキの存在があってこそ!
シンプル イズ ベスト
最後に駒形さんにお店の名前の由来を聞くと……
「食って、という意味です」
ここで一同大爆笑。笑
ほかにもいろいろと候補があったそうですが、最後は毎朝4時起きでケーキづくりに励む美穂さんの鶴の一声で決まったそうです。
めちゃくちゃシンプルですよね。
お金を出せばどんな贅沢なものも手に入る時代になりましたが、なんだかんだ最後に人々に愛されるのはシンプルなものなのかもしれない、と感じました。
ふとカウンターのうしろをみると、そこにはターンテーブルが!?
「お店のBGM用」と駒形さんは言い張ってましたが、本当のところはどうなんでしょうか。笑
世界一のDJがBGMを流すお店で、世界一柔らかいシフォンケーキが味わえる幸せを噛み締めてみませんか?
qute 店舗情報
<所在地>
〒949-7224 新潟県南魚沼市大桑原771-1
<営業時間>
10:30〜15:00
(商品なくなり次第Close)
<定休日>
Instagramをご確認ください
<Instagram>
https://www.instagram.com/qute_okomenookasi/?hl=ja
<通信販売はこちら(こまがた農園HP)>
https://www.komagatanouen.jp