2026年2月14日、南魚沼市五日町に「ハンバーグとシフォンケーキ えん」がオープンしました。場所は、長年地域で親しまれてきた喫茶店「ぴあーちぇ」の跡地。
湯気の立つ熱々のハンバーグに、赤ワイン香る特製ソースをたっぷりとかける。ふわっと軽やかなシフォンケーキに、口どけのよい生クリームを添える。
どちらのメニューにも共通しているのは「大切な人に喜んでもらいたい」というひとつの想いです。
パティシエ、看護師、そして飲食店オーナー。異色の経歴を持つ小泉智也さんがたどり着いたのは、料理を通して人を笑顔にする場所でした。
「もっと人の役に立ちたい」料理人から看護師、もう一度料理の世界へ

長岡市出身の小泉さんは、高校生の頃、家族に喜んでもらいたいという思いから料理に興味を持ちはじめます。
高校卒業後は調理専門学校へ進学し、実習をきっかけに洋菓子づくりの世界へ。卒業後は洋菓子店で約5年間パティシエとして経験を積み、技術を磨きました。
しかし次第に「もっと人の役に立つ仕事がしたい」という思いが強くなり、看護師への道を選びます。
看護学校で学ぶ中で現在の奥様と出会い、結婚を機に南魚沼市へ。魚沼基幹病院では約10年間、看護師として多くの患者さんに寄り添ってきました。

人と向き合う毎日は充実していましたが、「いつか自分のお店を持ちたい」という夢は心の中に残り続けていたそうです。
そんな時、地域で長く愛されてきた喫茶店「ぴあーちぇ」が閉店し、その店舗と出会います。
「今しかない!」
そう決意した小泉さんは病院を退職し、本格的な開業準備をスタート。奥様も反対することなく背中を押してくれました。
家族の「おいしい!」から生まれた看板メニュー

開業準備で最も力を注いだのは、メインとなるハンバーグづくりでした。
家庭で作るハンバーグは子どもたちの大好物。「お店をやったらいいじゃん」という一言も、大きな後押しになったそうです。

牛肉と豚肉を合わせた合いびき肉に、飴色まで炒めた玉ねぎを加え、しっかり焼き色を付けてから蒸し焼きにすることで肉汁を閉じ込めます。仕上げは赤ワインとバターを使った特製ソース。レストランのような本格的な味わいの中に、家庭の温かさを感じられる一皿です。
定番のハンバーグをはじめ、チーズハンバーグや和風ハンバーグを用意。キッズプレートもあり、家族みんなで楽しめるのも特長。
昼から夜まで通し営業をしているため、ランチはもちろん、カフェや夕食にも利用しやすいのも魅力です。
「ぴあーちぇ」から受け継いだシフォンケーキと、たくさんの「えん」


デザートにシフォンケーキを選んだきっかけは、「ぴあーちぇ」に残されていたシフォンケーキの型でした。
「これだ!」
そのひらめきから試作を重ね、小麦粉の配合や生クリームの組み合わせまで細部にこだわり、ふわふわで口どけのよいシフォンケーキを完成させました。プレーンのほか、キャラメルやココア、抹茶、ヨーグルトなど日替わりのフレーバーも楽しめます。

店名の「えん」には、人との縁、お店が長く続くよう願う永遠の遠、ハンバーグやシフォンケーキの形を表す円、お客様にほほ「えん」でもらいたい、そして商売繁盛への願いを込めた円など、いくつもの意味が込められています。

店内には奥様が制作するシーグラスアートも展示・販売され、お寿司やビールなどユニークな作品がお店を彩ります。
また窓の外には南魚沼らしい田園風景が広がり、ゆったりとした時間が流れます。

オープン以来「ぴあーちぇ」の頃から通う常連さんをはじめ、子育て世代やママ友グループなど幅広い世代が訪れています。
パティシエとして培った技術、看護師として学んだ人への思いやり、そして家族への愛情。そのすべての軌跡が一皿一皿に込められています。
南魚沼市五日町に誕生した「ハンバーグとシフォンケーキ えん」。料理のおいしさはもちろん、小泉さんの温かな人柄にも触れられる一軒です。
ハンバーグとシフォンケーキ えん 店舗情報
【所在地】
〒949-7104 新潟県南魚沼市寺尾265-14
【営業時間】
11:00〜20:00
【電話番号】
090-5200-4351
【定休日】
月、火、第2・4日曜
【Instagram】
https://www.instagram.com/hanbagu.chiffon.en/?hl=ja
※この記事は取材時の情報をもとに構成しています。最新の情報は店舗のInstagramをご確認ください


