イベント会場などで、鮮やかな黄色のキッチンカーを見かけたことはありませんか?
2025年9月27日にオープンした「ポテトリー・ふらふら」は、地域で長年愛された名物の味を受け継ぐキッチンカーです。店先には香ばしい香りに誘われて人が集まり、世代を超えた交流の場にもなっています。
昭和53年創業「寿苑」の名物唐揚げを復活

ポテトリー・ふらふらのオーナーは山口仁美さん。
仁美さんは、大崎地域で昭和53年から営業し、4年前に惜しまれながら閉店した飲食店「寿苑(じゅえん)」の娘さんです。閉店後も「あの唐揚げをもう一度食べたい」という声が多く寄せられていました。
その期待に応える形で復活したのが、寿苑の名物だった唐揚げです。
仁美さん自身も大好きだったという味を、お父さんから譲り受けたレシピをもとに再現。キッチンカーでの提供に合わせて改良を重ねながら、寿苑の味を現代によみがえらせました。

特徴は、下味を付けずに揚げた後、特製の甘辛ダレにくぐらせること。サクサクの衣に生姜の風味が効いたタレが絡み、ジューシーな旨味が広がります。ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにもぴったりの一品です。

なかでも注目したいのが「ハニーマスタード唐揚げ」です。実はこのメニュー、山口さんがホームパーティー用に個人的に作ったもの。はちみつのやさしい甘さと粒マスタードのほどよい酸味が唐揚げと相性抜群で、特に子どもたちから高い人気を集めています。寿苑の伝統の味とはひと味違う、新たな看板メニューとして親しまれています。
地元食材を活かした人気メニューも充実

もうひとつの看板商品が、「しいたけの唐揚げ」。
南魚沼市の牛木きのこ園で有機栽培された肉厚しいたけを使用しており、噛むたびに旨味があふれ出します。きのこが苦手なお子さんでも「これなら食べられる」と評判の人気メニューです。

暑い季節におすすめなのが「果実ティーソーダ」。紅茶ベースの無糖炭酸に果実を合わせたドリンクで、唐揚げとの相性を考えて甘さ控えめに仕上げています。

さらに、果実をたっぷり使った「果実ジュレ氷」も人気。シロップを使わず果実そのもののおいしさを活かしており、見た目も華やかで夏にぴったりです。
家族と地域の想いを乗せて走るキッチンカー

店名の「ポテトリー」は、「ポテト」「とり」「ファクトリー」を組み合わせた造語です。
また「ふらふら」には、揚げ物を意味する「FRY」、おいしくて飛んでいくほど幸せな気持ちになる「FLY」、そして「ふらっと立ち寄ってほしい」という願いが込められています。
仁美さんは現在、障がい福祉サービス事業所でパンの製造・販売に携わりながら、週末を中心にキッチンカーを営業しています。

出店時には中学2年生と小学5年生のお子さんもお手伝い。特に小学5年生の春太くんは、おすすめメニューを紹介してくれるお店のマスコット的存在です。「お母さんの料理が大好き」と話す姿からも、家族の温かな絆が伝わってきます。
もともとハンドメイド作家としてイベント出店をしていた仁美さんは、以前からキッチンカーに憧れていたそうです。飲食店を営む家族や親戚の背中を見て育ち、「いつか自分も飲食の仕事をしたい」という夢を実現しました。
現在はイベント出店が中心ですが、今後は地元スーパーなどでの販売も視野に入れているとのこと。ホームパーティーなどでの大量注文にも相談に応じています。

山口さんは、地元の旬の食材を活かした季節限定のオリジナル唐揚げにも挑戦したいと話してくれました。受け継がれた伝統の味を大切にしながら、新しい南魚沼の味を生み出していく、そんな挑戦にも期待が高まります。
イベント会場で黄色いキッチンカーを見かけたら、ぜひ足を運んでみてください。そこには、家族の想いと地域への愛情が詰まった一品が待っています。
ポテトリーふらふら店舗情報
<所在地>
〒949-7251 新潟県南魚沼市大崎593-6
<連絡先>
090-6680-5193

