南魚沼市坂戸、坂戸山薬師尾根登山口の隣にハンドドリップコーヒーと焼き菓子やおにぎりが味わえるカフェがオープン。

名前を『上町(うわまち)コテジ』というのですが……ちょっと変わってますよね。

六日町には上町と書いて「かんまち」という地名があるのですが、なぜ坂戸なのに上町なのか、気になるところ。

またコテジとは??

オーナーの大島さんに大手企業を退職してカフェをオープンするまでのいきさつ、またちょっと変わった店名についてなど、じっくりうかがうことができました。

40年ぶりにふるさとへ

上町コテジ

大島さんは坂戸の地で生まれ育ち、地元の高校を卒業後上京し登山用品の専門店でもある石井スポーツに入社しました。

定年退職するまでの40年以上の間、全国を飛び回りながら新店舗の立ち上げに携わっていたそうです。

退職後の人生をどう過ごそうか考えていたところ、もともと料理が大好きだった奥様が飲食店をやってみたい、と提案。

大島さんも趣味ではじめたドリップコーヒーの魅力にどっぷりハマっていたこともあり、簡単な食事がたのしめる小さなカフェを奥様と一緒にはじめることにしました。

そこからお店の場所を探しはじめます。

新潟県内はもちろん、条件に合う場所があれば他県にも足を伸ばしていたそうです。

そのタイミングで実家のお兄さんが他界され、古くなっていた母屋が取り壊されることに。

40年以上離れていたふるさとに想いを馳せる時間が増え、仕事で各地を転々としていた大島さんの中に「本当の自分の居場所は生まれ育った場所なのではないか……」という気持ちが湧き上がってきたそうです。

ふるさとに恩返しをしたい、という心境と重なり、母屋の隣にあった納屋をリノベーションしカフェをオープンすることにしました。

納屋をリノベーション

上町コテジ

お店は1階に調理場があり、2階に飲食スペースがあります。

設計したのは魚沼杉を使用した建築で知られている石田伸一建築事務所。

地元の素材を使いたい、という大島さんの強い想いを形にしてもらったそうです。

上町コテジ
上町コテジ

窓からは温かい日差しが差し込み、向こうには坂戸山の対面にある枡形山がきれいに見えます。

あえてBGMを流さない店内は、山から届く自然の音が聞こえ、肩に入っていた力がふっと抜けていくのがわかりました。

決して広い空間ではありませんが、ちょうどよく落ち着ける雰囲気がそこかしこに漂っています。

南魚沼に関する蔵書も多数

上町コテジ
上町コテジ

2階の本棚には南魚沼にまつわる本がぎっしり。

図書館に置いてあるような貴重な蔵書もあるので、興味のある方は手にとってみてください。

上町コテジ

坂戸地域といえば上杉景勝と直江兼続の生誕の地。

ふたりが活躍する「花の慶次」が置いてあるのもおもしろいですよね。

上町コテジ

ふと天井を見上げると柱や梁に文字が書いてあるのが目に入りました。

「これは当時の大工さんが書いたものです」

と大島さん。

そんなところからも当時の職人さんの息遣いを感じることができます。

気になるメニュー

上町コテジ

メニューはコーヒーが5種類。

そのほかコーヒーが苦手な方のために、紅茶をはじめチェリーティーやアップルティーなどを用意。

焼き菓子メニューは日替わりで、この日はアップルパイと、ガトーショコラがありました。

石打産の特別栽培コシヒカリを使用したおむすびも、お店自慢の一品。

上町コテジ

手作りのアップルパイはリンゴのごろっとした食感と、ザクっとしたパイ生地の食感がなんともいえないハーモニーを奏でています。

しっかりとシナモンが効いているのも特徴的。

シナモンの香りとコーヒーの香りが混じり合ったときにはじめて完成する逸品からは、素朴で温かい作り手のやさしさが伝わってきました。

まずは試飲から

上町コテジ
上町コテジ

「はじめての方は試飲してからオーダーもできますよ」

と大島さん。

その日の体調やイメージによってお好みのコーヒーを選んでください。

自分のインスピレーションを信じてもいいでしょうし、大島さんからおすすめを選んでもらうのもまた一興。

注文を受けてから丁寧にペーパーフィルターを折り、コーヒードリッパーに豆を入れ、丁寧にお湯を注いでくれます。

この一連の所作が実に美しいのでよそ見をしないこと。笑

香りが立ち上り鼻腔をくすぐると、日々の疲れやストレスが洗い流されていくのがわかります。

上町コテジ

お店の名前に使われている「上町」とは実家の屋号だったそうで、ご近所からは「うわまち」または、訛って「やーまち」と呼ばれていたそうです。

「コテジ」とはそのまま「コテージ」のことで、建築学的には「コテジ」が正しいと大島さんが教えてくれました。

・ウワマチコテジ
・ウワマチコテージ

コテジの方がかわいいし、語感が気持ちいいですよね。

母屋はなくなってしまいましたが、それでも実家の屋号は残しておきたい、という大島さんの揺るぎない想いが伝わってきます。

納屋をリノベーションし細部までこだわりぬいた意匠と、これまたこだわりぬいた一杯のコーヒーを、オーナーご夫婦の温もりと一緒にご賞味ください。

上町コテジ 店舗情報

<所在地>
〒949-6611 新潟県南魚沼市坂戸688(坂戸山薬師尾根登山道となり)

<営業時間>
9:00〜15:00

<定休日>
火曜・水曜

<Instagram>
https://www.instagram.com/uwamachi_cottage/?hl=ja

                 

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