2025年3月、南魚沼市浦佐にオープンした「やまとなり」は、カフェという枠にとらわれず、人と人がつながり、支え合える“交流の拠点”としてじわじわと注目を集めています。

昼はランチが味わえるカフェ、夜はお酒を愉しめる居酒屋に姿を変えるユニークな2部制スタイル。

それぞれのオーナーが地域への愛を込めて、この場所を育てています。

子育てと看護師の経験が導いた“地域に必要な場所”

浦佐の「やまとなり」の店舗外観。木とレンガを組み合わせた温もりある建物。
「やまとなり」店頭で並んで笑顔を見せるオーナーの眞伊さんと料理担当の悠さん。

お店を立ち上げた、浦佐に暮らす島田眞伊(しまだ まい)さんは昼の部のオーナー。

新潟市から南魚沼市へ移住し、看護師として病院に勤務していた眞伊さんは、教育担当として若手スタッフと向き合う中で「人はつながりがあると、仕事を続けやすくなる」ということを肌で感じてきました。

そんな彼女の目に映ったのが、イタリアンレストランとして親しまれていたこの場所が事務所へと変わってしまうという地域の変化。

「浦佐から、人が集まれる場所がなくなるのは寂しい」

そう感じた島田さんは、「自分にできることがあるなら」と行動を決意し、子育ての合間をぬって準備を進め、ついにこの場所を“交流カフェ”として再スタートさせました。

店名の「やまとなり」には、旧・大和町(やまとまち)の地名に由来しつつ、昼と夜でオーナーが交代する“となり”のような関係性、そして「自分たちなり=自分らしく」という前向きな思いが込められています。

体にやさしい、旬の野菜を味わう創作ランチ

 南魚沼産のマスタードを添えたたかきびハンバーグと季節の野菜おかずを盛り付けた、おそうざいプレート。
調理中の悠さんが笑顔で写るキッチン風景。たかきびハンバーグの仕込みをしている様子。

キッチンを任されているのは、シェフの悠(はるか)さん。

「野菜を主役にした、体にやさしいごはんをつくりたい」

という想いのもと、自宅の畑や地域の農家さんから届く旬の野菜を活かした創作メニューを日々考案しています。

人気メニューは、季節の野菜をたっぷり使った「おそうざいプレート」。

その日ごとの旬の食材を使い、手間ひまかけて仕込まれたおかずが、プレートの上に色とりどりに並びます。

中でも印象的なのが、南魚沼産のマスタードを添えた「たかきびハンバーグ」。

もちもちとした食感が新鮮で、お肉を使わずとも満足感のある一品です。

彩り鮮やかな野菜の副菜と、もちもち食感のたかきびハンバーグをアップで捉えた一枚。

プレートにはほかにも、炒め物や和え物、サラダなどが日替わりで盛り付けられ、食べるたびに新しい発見があるのも楽しみのひとつ。

また、根菜と豆がたっぷり入ったドライカレー「山椒カレー」や、スパイス香る「牛すじ豚すじカレー」など、どのメニューも“やさしさ”を感じられる仕上がりです。

食後には、すべて手作りのデザートもおすすめ。

酒粕がたっぷり入った甘さ控えめのチーズケーキや、隠し味にコーヒーを使った大人のブラウニー、紅茶の香りがふわっと広がるパウンドケーキなどが用意されています。

ドリンクもハーブティー、チャイ、紅茶、ハンドドリップのコーヒーなど豊富。

特に8時間かけてゆっくり抽出された「水出しアイスコーヒー」は、食後にぴったりの一杯です。

子どもも大人も、みんなで交流できる居場所

カラフルな輪ゴムとカードで遊ぶ「RING DING」のボードゲームセット。交流のきっかけとして提供されている。

やまとなりの大きな特徴のひとつが、“子連れ大歓迎”の空気感です。

キッズメニューは小学生以下であれば無料で、うどん、カレー、おにぎりの3種から選べます。

さらに、離乳食の温めや調乳用のお湯の提供、お皿の貸し出しにも対応しており、子育て世代にとって心強い存在となっています。

木のぬくもりが広がる店内のテーブル席。赤い天井とやわらかな照明が印象的な空間。

ここは食事やおしゃべり以外にも楽しみがあります。

それが、店内に並ぶボードゲームです。

眞伊さんは大のボードゲーム好きで、店内には100種類以上のゲームが常備されています。

来店者は自由に手に取って遊ぶことができ、子どもから大人まで、気軽に楽しめるのが魅力です。

「おしゃべりが苦手でも、ボードゲームをきっかけにコミュニケーションがとれるのがいいんですよね」

と、眞伊さん。

初対面同士でも自然と笑いが生まれたり、思わぬ共通点が見つかったり。

ボードゲームが人と人との距離をゆるやかに縮めてくれる、そんなあたたかい空間が広がっています。

誰かにとっての居場所になれたら、それでいい

「交流×喫茶 やまとなり」と書かれた白いのれん。地域に開かれた場所であることを象徴する。

この場所を特別なものにしているのは、オーナーの眞伊さんとシェフの悠さん、ふたりの“構えない人柄”だと感じました。

実は眞伊さん自身も、子育てに奮闘する中で心身ともに疲れきってしまった経験があるそうです。

そんなとき、支えになってくれたのが、家族や友人とのささやかなつながりだったと話してくれました。

「誰かにとっての居場所になれたら、それでいい」

そんな想いを原点に生まれた「やまとなり」は、がんばる人を応援したり、誰かにそっと寄り添ったりできる交流の場を目指しています。

これまでもアロマ体験、国際大学の学生と地域の子どもたちの交流会など、さまざまなイベントが開かれてきました。

「これからもいろんな方に気軽に活用してもらいたい」と眞伊さん。

ただのカフェではない、この場所が浦佐に新しい価値とつながりを提供します。

やまとなり店舗情報

<所在地>
949-7302 新潟県南魚沼市浦佐1622-4

<時間>
昼の部 10:00〜15:00
夜の部 18:00〜21:00

<定休>
昼の部 土、日、祝日
夜の部 日、月

<Instagram>
昼の部 https://www.instagram.com/_yamatonari/?hl=ja
夜の部 https://www.instagram.com/yamato_nari/?hl=ja

※この記事は訪問時点の情報をもとに構成しています。最新の営業情報やメニュー内容は、店舗公式Instagramなどでご確認ください。

                 

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MUSUBI-BA

〒949-6680
新潟県南魚沼市六日町91番地2
JR六日町駅東口1階
TEL:025-788-0552
利用時間 月曜日~日曜日(不定休) 9:00~17:00

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運営者
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〒949-6680 新潟県南魚沼市六日町91-2
TEL:025-788-0552

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