「酒の心」
……いい響きですよね。笑
酒好きの琴線に触れる金言です。
日本酒専門のECサイト『酒の心』を運営する『株式会社 心Will』を立ち上げたのは六日町出身の桑原裕之さん。
お願いしてなかったのに取材の際に一升瓶と四合瓶をたっぷり持参してくれるほどサービス精神が旺盛な方。
南魚沼市役所を退職してから独立開業までの道のりを、この日に間に合うように作った「酒の心オリジナル前掛け」を身につけた桑原さんからじっくり聞かせていただきました。
LOVE南魚沼
地元の高校を卒業後、都内の大学に進学した桑原さんは、その時点ですでに地元に戻ることを決めていたという根っからの魚沼っ子。
「学生の頃から新潟を全国、世界へ発信するような仕事がしたいと考えていました。大学時代は十日町市まつだいの地域交流ボランティアサークルに所属して、月に1〜2回は新潟に帰ってきていました。魚沼の四季がはっきりしている感じが大好きで、夏になる前のカエルの合唱を聞きながら眠る時期なんて最高ですね!」
当初の予定通り、大学卒業後は地元に戻り南魚沼市役所に就職します。
「4年ほど勤めていました。確かに安定はしているのですが、自分のやりたいことができないジレンマをいつも感じていました」
と桑原さん。
5年目に入るタイミングで市役所を退職し、大好きな日本酒の世界に飛び込むことを決めました。
LOVE日本酒
新潟県で日本酒といえば『ぽんしゅ館』ということで、ぽんしゅ館を運営する株式会社レルヒの門を叩きます。
面接の際、3年後に日本酒のEC販売業で独立することを宣言して入社したというから驚き!
EC部門の事業部長に抜擢されオンラインショップの運営や日本酒の知識を学びました。
慣れない仕事ばかりでしたが、愛してやまない日本酒に囲まれた毎日にとてもやりがいを感じたそうです。
また独立後を視野に入れ、各地の酒蔵との関係性を築くことも忘れませんでした。
ぽんしゅ館を退職したのち、2023年8月に『株式会社 心Will』を創立し、日本酒専門のECサイト『酒の心』を立ち上げました。
LOVE飲み会
桑原さんに、これからの展望を聞いてみました。
「実店舗がないということもあり、お客さんとコミュニケーションをとるために定期的に日本酒の会を開催していきたいですね。飲食店さんとタッグを組んで美味しい料理とお酒が楽しめる……そんな会。日本酒を接着剤にしてお店とお客さんを繋げるのが私の使命だとも感じています。なにより私自身、飲み会が大好きなんです!」
最近では企業の懇親会にお酒をケータリングする事業も展開されているそうです。
LOVE家族
酒の心のロゴは桑原さんのお父さんがデザインしたもの。
「印刷会社に勤めている父がデザインしてくれました。試作で15種類もつくってくれたんですよ。そのなかから一番気に入ったものを使わせてもらっています」
独立の際、奥様に今後のことを相談したときも反対することなく全力で背中を押してくれた、と教えてくれました。
「家族にはいつも感謝しています。休みの日は2歳になる娘とおでかけするのがなによりの癒し時間です」
LOVE晩酌
毎日の晩酌を欠かさないという桑原さん。
「晩酌も勉強だと思っています。ただ飲むだけではなく、どんな料理と合わせたらいいかなぁ……なんて、いつも考えながら飲んでいます!」
唎酒師の資格を持っているのでお料理とのペアリングのアドバイスはお手のもの。
またお客さんの好みや予算を聞き、おすすめの一本を提案するのも大切な仕事のひとつ。
「自分が選んだお酒を美味しいと言ってもらえるのが何よりも嬉しいですね。毎日新鮮でいつもやりがいを感じていますし、独立してよかったと思っています」
酒の心のInstagramアカウントからは溢れ出す『酒愛』が伝わってきますのでぜひフォローください。
オンラインショップ以外では電話注文(またはInstagramのDM)も可能で『魚沼地区(南魚沼市、十日町市、湯沢町、魚沼市)』は無料で配達してくれるとのこと!
ということで、今晩は桑原さんが選んだおすすめの一本で晩酌はいかがでしょう。
【酒の心 店舗情報】
<ホームページ>
https://sakenokokoro.com
<電話>
090-6870-3739
<Instagram>
https://www.instagram.com/sakenokokoro_official/?hl=ja