「カイロでからだを癒し、コーヒーでこころを癒す」をコンセプトに、カイロと珈琲のお店 accosが2025年6月にオープンしました。
南魚沼産の材料をふんだんに使った“米ぬか玄米カイロ”と、ここでしか味わうことができないスペシャルティコーヒーを組み合わせた、これまでになかったコンセプトショップです。


運営するのは、米ぬかカイロの製造・販売を手がける株式会社accos。双子の姉妹、永井さんと行方さんが中心となり令和2年からオンラインを中心に事業を展開してきました。
実店舗の開設ははじめてということで、そのあたりの想いについて、コーヒーの輸入などを担当する行方さんにお話を伺いました。
湿った熱で、じんわりやさしく温める

店内には電子レンジで1分ほど温めて繰り返し使える“米ぬか玄米カイロ”がずらり。
南魚沼産の米ぬか・玄米、オーガニックハーブ、兵庫県産の粗塩のみでつくられるこのカイロは、やさしい「湿熱」の温かさが特徴です。湿熱とは素材に含まれる水分を活かしながら温める方法で、じんわりと心地よいぬくもりが広がります。
多くの方から、「肩まわりが楽になった」「からだがほぐれた気がする」などの感想をいただいており、日々のセルフケアアイテムとしてもご好評をいただいています。
最近では助産院やサロンなどでも取り入れられており、やさしく寄り添うお手当てとして注目されています。

「実店舗を構えたことでお客さまの声を直接聴けるようになったことが大きなプラスになっています」と行方さん。
からだの違和感や気になることに対して、カイロの使い方をご相談いただける場ができたことも、実店舗ならではの良さです。
また、長く使ったカイロが破れてしまったり、中の素材が古くなった場合にもお直し対応が可能とのこと。
店頭には常時10種類ほどのカイロをご用意。香りやサイズ感を実際に試しながら、お気に入りの一品を見つけていただけます。
貴重なスペシャルティコーヒーをもっと身近に

もうひとつの主役は、香り高いスペシャルティコーヒー。
accosでは生豆の輸入から品質管理まで一貫して行い、常時7種類の豆をラインナップ。インドネシア・スマトラ島の「アチェガヨ」や「マンデリンG1」、ブラジルのカラメリッチブレンド、グアテマラやコロンビアのブレンドなど、豆それぞれの個性が楽しめる豊かなバリエーションが魅力です。

これらのコーヒーは、ご自宅用のドリップバッグや贈り物としても人気。ちょっとしたプレゼントやお祝いのギフトとしても好評をいただいています。
焙煎は、新潟市内の自家焙煎専門店「珈琲豆山倉」さんに依頼。
焙煎歴40年の職人が手がける豆は、欠点豆が極めて少なく、雑味のないクリアな後味が特徴。ハンドドリップで丁寧に淹れる一杯からは、ふわっと香りが広がり、ほっとひと息つける味わいです。
また、カフェインを控えたい方のための「デカフェ」も2種類ご用意。授乳中の方や、夜のリラックスタイムにも安心してお楽しみいただけます。
地域との繋がりのなかで見つけた癒しのかたち


accosでは、商品やサービスを届けるだけでなく、地域とのつながりを大切にしながら、丁寧に暮らしに寄り添う営みを続けています。
そのひとつが、地元の小学校での出前授業。実際に教室へ出向き、子どもたちと一緒に「米ぬか玄米カイロ」を手づくりする体験型の授業を行っています。6次産業の考え方や資源循環の大切さ、農業とものづくりのつながりを、子どもたちにもわかりやすく伝えています。
「死ぬまでカイロをつくりたい」
そう語ってくれた行方さんの言葉からは、地域とともに歩み、暮らしによりそう覚悟が伝わってきました。
カイロとコーヒーを掛け合わせることで生まれる、やさしい時間と心の余白。これからの展開にも注目が集まります。
カイロと珈琲のお店 accos 店舗情報
<所在地>
〒949-7316 新潟県南魚沼市一村尾1840-2
<営業時間>
9:00〜17:00
<定休日>
水曜
<Instagram>
https://www.instagram.com/accos_slctn/?hl=ja
<ホームページ>
https://accos.life
※この記事は訪問時点の情報をもとに構成しています。最新の営業情報やメニュー内容は、店舗公式Instagramなどでご確認ください。