南魚沼市二日町の『就労継続支援B型事業所・あめのちはれ』が新しくコーヒー焙煎事業をスタートさせたということでお話を伺ってきました。
就労継続支援B型事業所とは、障がいや難病がある方が利用できる福祉サービスのひとつ。
障がいや年齢、体力などの理由から一般企業で雇用契約を結んで働くことが難しい方に対して、就労の機会や生産活動の場を提供する施設です。
あめのちはれでは、商品のラベル貼り作業や、電子部品の組み立て、EC販売の配送手続きなどの業務を地元企業から受託しています。
いまでは毎日20名ほどの利用者さんが通っているそうです。
一見、コーヒー焙煎とは無縁のような事業所ですが、そこに至る経緯を代表の牧野純一さんにお話を伺ってきました。
ピンチはチャンス
2021年4月にスタートした当施設。
順調に利用者さんも増えて盛り上がっていたそうです。
しかし、2023年10月に受託業務が激減し、利用者さんにお願いする仕事が無くなってしまいました。
「はっきり理由はわからないのですが、いきなり仕事がこなくなってしまいお願いできることがなくなってしまったんです。そんなときに過去にお付き合いがあった『鈴木コーヒー』さんに相談したところ、コーヒー豆を焙煎して販売してみては、とご提案いただきました」
と牧野代表。
自分たちの商品があれば仕事に困ることはなくなる……ということもあり、チャレンジしてみることにしたそうです。
もともとコーヒーが好きだということもあり、鈴木コーヒーさんに販売に必要な機器を用意してもらい事業をスタートさせました。
2種類のコーヒー豆を用意
まずは生のコーヒー豆を焙煎していきます。
あめのちはれでは「ブラジル」と「コロンビア」の2種類を用意。
じっくりと丁寧に焙煎していきます。
焙煎された豆は漆黒に輝き美しく、なんともいえない香ばしい香りが立ち上ります。
鈴木コーヒーさん曰く、雪国は濃いめなコーヒーが好きな方が多く、新潟市など雪が少ない地域は薄めなコーヒーを好む人が多いとのこと。
豆知識。
機械式のミルにセットし最適な粒度に挽いていきます。
さらにここで香りが爆発しますね!
コーヒー豆の選別から焙煎までの一連の作業も利用者さんが行っています。
ちなみにパッケージも利用者さんがデザインしたもの。
おすすめのおめはれブレンド
「あめはれブレンド」をいただきました。
ブラジルの滑らかな口当たりと、コロンビアの明るい酸味が融合し、豊かでフルーティーな味わいが楽しめます。
ひさしぶりに豆から挽いてみましたが、やっぱりコンビニのコーヒーとは別物ですね。
利用者さんも募集中
あめのちはれでは豆の状態でも、挽いた状態でも購入可能。
ドリップタイプもこれから販売予定とのことでした。
コーヒー販売は店頭でも可能で、予約は電話やInstagramのDMから受け付けています。
市内であれば配達も可能(要相談)。
次はあめのちはれ特別バージョンや季節限定のブレンドも構想中とのことでした。
また就労継続支援B型事業所で作業を手伝ってくれる利用者さんも随時募集中とのことで、一度ご相談いただければとのことでした。
コーヒーの香りいっぱいの施設で作業に勤しんでみませんか??
【あめのちはれ 施設情報】
<所在地>
〒949-6772 新潟県南⿂沼市⼆⽇町135
<営業時間>
8:30〜16:30
<定休日>
土・日曜日
<ホームページ>
https://amenochihare.info
<Instagram>
https://www.instagram.com/ehonncafe/?hl=ja